2004-03-24から1日間の記事一覧

しかし論文も読まずに、そんなの間違っているなんて、恐ろしくていえやしない。近くの物理学者に聞いてみるだろうね。まずは。

今年の夏の「味と匂いの国際シンポジウム」(ISOT)ではどんな議論がされるのだろうか?無視??

本によれば少なくともロンドン大学の物理学教授はTurinの論文を物理学的には問題ないとしているそうだ。そういえば植物光合成の電子伝達系の研究をしている先生が昔言っていた。「わたしゃ、X線結晶構造解析の写真をみて、DNAの構造、タンパク質の構造がわかるというのは物理学者がそういってるからわかるのだろうと思うだけで、自分ではさっぱりわからんよ」。私もそうだ。結晶解析理論だけでなく、嗅覚受容体の数学的予測、アミノ酸配列からの立体構造予測などさっぱりわからない。

しかし何と言っても衝撃的なのは形状派の皆がTurinの論文を読んでないのに批判していることだ。こんなことがいくら一流の分子生物学者、嗅覚研究の大御所といえど許されるのか?全く信じられない。

トンネル効果自体は物理の既知の効果であり、江崎先生もノーベル賞をもらっている。物理の先生に少し聞いたところによると、「ガラスのコップに入った水分子中の電子を考えてみなさい。電子からみればガラスの壁SiO2は隙間だらけのすかすかの隙間のある空間…

ISBN4152085363 をやっと取り寄せ読んだ(Gardenerさん日記のおかげです感謝)。元論文を読んで分からなかった部分が、ほんの少しはわかった。といっても大部分わかっていないことには変わりがないが。

この本の中でデカボランB10H14(硫黄がないのに硫黄臭がする)の重水素化合成をロシアの科学者に依頼して、匂いが明確に違うことが書いてあるが、ロシアの科学者が浮かぬ顔で、、というところが気になる。まさか、上手く合成できてないのにお金を受け取るた…