2004-02-01から1ヶ月間の記事一覧
gene targeting(ノックアウト)では、染色体のあるタンパクAの正常遺伝子を異常遺伝子に置き換え、正常なAタンパクをもたず、異常なA産物(終始codon挿入やフレームシフトやexon破壊)をもつ個体を作りAタンパクの機能を解析するが、Or遺伝子の場合は嗅物質…
この論文は私にとって非常に読みにくい。 また1の場合と全く同じtransgeneだが,Or(M71)とOr(M72)の間に挿入するのでなく,他の染色体領域に挿入した動物では嗅上皮の発現ゾーンは本来M4発現がみられるzoneIIに限定される。4ところが広い領域の糸球…
(Serizawa et al.(2003)も,OrX遺伝子の上流塩基配列+OrXの細工したCDS(後半をdeletionしたりしたもの)+IRES+リポーター遺伝子をくっつけ動物個体に導入した実験を行っている)。 つまりどちらのconstructからも「外来OrX正常蛋白はできないが,外…
(ここでOrX遺伝子の上流塩基配列+OrYのCDS+IRES+リポーター遺伝子をくっつけ動物個体に導入するとどうなるか興味があるが、、、)。IRES(Internal Rebosome Entry Site)とはOrX遺伝子の上流塩基配列のプロモーターにより転写開始されたmRNAにおいて…
上記トランスジェニックマウス(ホモ接合)では、リポーターの発現がみられる嗅上皮のゾーンは,OrX(M4)発現のみられるゾーンIIとM71,M72の発現するゾーンIを含む広い領域である。すなわちnative Orとして内在OrX(M4)以外のOrを発現していると考えられる…
元々頭が良くなく、不勉強なためかなかなか理解できない。 ここには多くの間違いをかいているかも。あとで修正するかもしれない。 Lewcok and Reed (2004)PNAS,101, 1069-1074を中心にSerizawa et al(2003)Science,302,2088−2094も少し考慮にいれて考え…
Yale Univ.のCarlson先生はショウジョウバエ嗅覚研究の第1人者だ。本当に素晴らしい研究をしている。その論文では一般に、(水溶性ではあまりない)嗅物質を流動パラフィン(炭化水素中分子量が大きく揮発しないもの)で希釈し(1%V/V)、紙フィルターにし…
水に溶けている、嗅物質aとbのどちらが誘因性が強いか(虫がよってくるか)調べる時、同じモル濃度の液に対する結果を単純に比較はできない。物質ごとに揮発性が違い、気相での密度は同じモル濃度の液でも物質により異なるからである。揮発性の指標としては…
BuckとAxel(1991)のマウスでの嗅物質受容体odorant receptor(嗅覚受容体olfactory receptorと書いてある場合もある)候補タンパクの発見以来、線虫、キイロショウジョウバエでも嗅物質受容体が発見されている。その後、東大の東原先生の研究でマウスの嗅…