科学研究費が採択された。とてもうれしい。
今まで蛍光顕微鏡が古くて,像が暗くて良くみえないので,片道2時間車でいった別キャンパスの新しい蛍光顕微鏡を使わせていただいていた。これでスクリーニングにおける有効な時間活用ができる。

ただそうなると,さらに欲がでる。通常の蛍光顕微鏡では標本が厚いと,焦点面以外の蛍光が入り込んでいわゆる像がボケる。
このボケをなくした画期的顕微鏡が共焦点レーザー顕微鏡だ。
これは今ほとんどの大学に導入されているが,金額が2000万円から3000万円と,個人ではなかなか買えない金額である。

ところが最近,通常の蛍光顕微鏡でも共焦点と同じような像が得られるシステムがOlympusDSU, Zeiss ApoTomeとして購入できる。ただし1000万円以上する。通常蛍光顕微鏡は150万円くらいだ。

どのくらい通常の顕微鏡と見えが違うかは
Zeissのギャラリー
http://www.zeiss.co.jp/C125694A004AE3CB/Contents-Frame/138B623F2F80D437C1256CB5003A9E56
をごらんください。

近眼の人が眼がねをかけないで運転するのと,眼がねをかけて運転するくらいの違いがある。眼がねをかけないと良く見えない。
そんな状態で研究しているようなものだから,研究費が当たったのになぜか落ち込んでしまう。個人で共焦点レーザー顕微鏡もっている研究室もあるのに,ApoTomeやDSUすら買えない。