そもそもアリルという用語であるが、生物学辞典によれば対立遺伝子とあり、

1.対立形質に対応する遺伝子。
2.相同染色体の相対応する部位、すなわち相同の遺伝子座を占める。
とある(1.2の番号は説明のため私が勝手につけた)

  • まず2の意味でいって、M4,M71,M72,K22,MOR28などはお互いアリルではない(誤解していた)。相同染色体の相対応する部位にはない。もちろん染色体の重複、転座、逆位などによって、上流調節領域、アミノ酸配列も含めて、全く同じOr遺伝子が染色体上に複数またば位置がかわった場合は、アリルといってもいいのかもしれないが、この場合相同染色体の相対応する部位でないのは明らかであるからどうなんだろう。
  • 1の意味だけでいうと、各嗅細胞レベルでみれば、あるOrXが発現すれば、他のOrは発現しない、すなわち対立形質に対応する遺伝子ということになり、2のしばりがなければ、M4,M71,M72,K22,MOR28などはお互いアリルといいってもいいことになるが、2のしばりがある。