2004-03-10から1日間の記事一覧

Lewcok and Reed (2004)PNAS,101, 1069-1074をみて、おもしろいことに気がついた。

彼等は相同組換えによりtransgeneをM71とM72間に挿入した M72-(M4プロモーター+taulacZリポーター)-M71という相同染色体A(1本)と M72-(M71+IRES+tauGFPレポーター;M71座にノックインしたもの)という相同染色体A'(1本)を もつ個体(double heterozygo…

相同染色体上で対応するOrX1とOrX1'

の選択についてのみmonoallelicといっているということだろうか?(3/11記入そのようである) 1000個から1個のOrを選ぶのをmonoallelicといっているのではないような気がする。(3/11そうだった)

そもそもアリルという用語であるが、生物学辞典によれば対立遺伝子とあり、

1.対立形質に対応する遺伝子。 2.相同染色体の相対応する部位、すなわち相同の遺伝子座を占める。 とある(1.2の番号は説明のため私が勝手につけた) まず2の意味でいって、M4,M71,M72,K22,MOR28などはお互いアリルではない(誤解していた)。相同染色体の相…

Or遺伝子は1000 x 2(個/1細胞;X染色体上にあればオスはその分x2でなくx1であるが)存在するが、相同染色体上で対応するOrX1とOrX1'のうち1つだけが選択されるということはどうやって示されたのか?(示されたんだよね)

とりあえず調べた限りは上の通り。OrX1+IRES+tauGFPとOrX1'+IRES+taulacZを作ってノックインか、または同じ染色体領域に挿入して、OrX1+IRES+tauGFPをもつ相同染色体とOrX1'+IRES+taulacZをもつ相同染色体を1本ずつもつ個体でリポーターの共発現がみられる…

monoallelicの意味するものはなにかを誤解していた。

マウスではmutually exclusive , monoallelic manner(相互に排他的1つのアリルだけという仕組み)で嗅物質受容体(Or)が各嗅細胞で発現するという表現がされている。各嗅細胞は1000(個/ゲノム)存在するOr遺伝子の中から1つのOrだけ選び、受容体タンパク…

Eggan K, Baldwin K, Tackett M, Osborne J, Gogos J, Chess A, Axel R, Jaenisch R. :Mice cloned from olfactory sensory neurons.;Nature. 2004 Mar 4;428(6978):44-9. Epub 2004 Feb 15.がでたことを今日知った。以下に日本語解説記事がある。

http://www.nature.com/cgi-taf/DynaPage.taf?file=/nature/journal/v428/n6978/abs/nature02375_fs.html&dynoptions=doi1078906501 やっぱ、嗅物質受容体およびその発現機構では抗体のようなDNA組換えはない(ゲノムに不可逆な変更ない)ということか?さっ…