ショウジョウバエ成虫の場合、

Or83bは嗅細胞全体の80%で発現(Or83bは偽遺伝子ではないが嗅物質受容機能にどうかかわるか、かかわらないか不明)
Or83b+細胞はもう1つだけOrを発現
Or22a,Or22bは同じ嗅細胞ab3Aに発現と思われる(Or22bは機能していないようだが偽遺伝子ではなく、Drosophila simulansにもある。ab3AにOr83bが発現してるか、してないのかわかってるのか?)
Or22a遺伝子とtransgene(Or22aプロモータ含む上流配列+Gal4,UAS-Or47a)によりab3A細胞は2つの機能するOrを共発現することが電気生理からわかる。

  • Or22aプロモータ含む上流配列+Or47aみたいに直接つなぐと、発現違うかもしれない。
  • Or22aとOr47aが共発現した状態での、ある嗅物質pentyl acetateに対する電気生理でみたab3A細胞の応答は、Or22aだけ存在時(低い応答)とOr47aだけ強制発現時(deltahalo;Or22aを「欠失、転座を組み合わせて」欠いているハエab3A細胞で強制発現;高い応答)の中間の濃度応答曲線になる。別の嗅物質ethyl butyrateではOr22a単独(高い応答)と同じ濃度応答曲線になる(Or47aだけ強制発現時は低い応答)。(Dobrista et al.2003)

Or22aプロモータGal4,UAS-GFPで緑色蛍光発する嗅細胞はOr22a-mRNA,抗体でそまる細胞と同じ場所である。
以上のようにハエ成虫では1嗅細胞1受容体というのはOr83bやOr22bを除けばそうだ。この2つが受容する嗅物質はたくさん調べても、今の所ないので、これらが機能しないとすれば機能をもつものを相互排他的に1つ選択しているとはいえる。
intactで共発現している例はしられていないが、上のように強制発現で共発現させることはできる。Or22aプロモータGal4,UAS-GFPでリポートされる細胞もやはりOr22a発現細胞と思われるのでマウスとはだいぶ違う。またOrが糸球体との結合に関係しないという結果も得られている。はたしてmonoallelicなのか?