自分からあれこれ調べてこないで、教師の教え方が悪い、小学校、中学校の先生になるので、高等数学、量子力学なんか何の意味があるという学生さんが多いそうである。

これについては、私も新入生ゼミの授業でいろいろ考えるところがあった。そこで、まず、教師になりたいはずの彼等が知らねばならぬ小学校、中学校の学習指導要領の新旧対照表を作らせ素材とした。次に学習指導要領算数数学の幾何学を題材に、なぜこの定理が成り立つのか証明させていき、その証明で使った定理は本当に成りたつのか考えさせ、最終的に平行線の公準というものの存在、それを十何世紀も考えて来た西洋人。そしてヒルベルトによる厳密ユークリッド幾何の定義、非ユークリッド幾何学発見、アインシュタイン相対性理論へとという道筋を見たかったのである。もちろん役不足ではあったが、新入生ゼミということもあり、私自身も挑戦でき、楽しめた。

学校教育のなかの算数、数学ではユークリッドの公理、公準、定理をきちんと教えない。私自身も高校までは全く受け身で勉強してきており、佐和先生の批判には頭が痛いが、まあ、それに気付いて最近は良く考えるように気をつけている。

皆さんも、blog日記つけてよくかんがえてみましょう。