学力低下 佐和先生の主張

信濃毎日新聞の月曜コラムに京都大学経済研究所長の佐和先生の論が載っていた。ためになった。

学習指導要領が改定され、教える内容が平易になり、ますますの学力低下が懸念されているが、佐和先生によれば、学校で教える内容が問題なのではなく、激烈な受験勉強により、自主的に行う教養的読書が減る、もしくは皆無な状況がいけないのだそうだ。
いわゆるトリビアの泉だな。

デカンショデカンショで半年暮らすーうよいよい、
あとの半年しゃー寝てくらすー、よーいよーいでっかんしょい

という歌のデカンショとは、デカルト、カント、ショウペンハウエルのことだそうだ。知らなかった(無教養を露呈)

  • ただし、活字文化より、映像文化が影響を与えている点の指摘はなかった。理解が簡単なもの、目先ぱっとおもしろいもの、つまり誘惑的かつ御手軽なものが多すぎる点も指摘が無かった。わたしとしては、この2つが存在する中、いかに複雑でじっくり考えなければいけない問題への取り組みに障害になるもの、惑わすものの多いことか、と指摘して貰いたかった。