ゆるい鍵と鍵穴で受容体が分子をつかむ(一部形状説の取り入れ)、そして分子振動の関係するトンネル効果で情報変換が行われる(振動説)」でいいとおもうんだがなー。

シナプスの可塑性でも、シナプス後だ、シナプス前だと議論があったが、結局両方ということになりつつあることを考えると、その他も含めて折衷案が正しいのかもしれない。

興味深いのはRcarvoneミント臭にC=Oをもつブタノンや2ペンタノンを適量くわえると、Scarvoneのもつキャラウエー臭に代わるという点だ。
振動説では同じ受容体が複数の波数を感知するとしない限り、複数の受容体の組み合わせでミント臭を感じていることになる。形状説で説明するなら、苦しいが、1つの受容体がRcarvoneとブタノンを同時に形状認識するとするしかないか?

それにしても形状派は振動説を払拭してたほうがノーベル賞が近づくと思うのだが、なぜそうしないのだろう?論争があれば委員会は躊躇するんじゃないか?もっとも授与後、間違いだったとわかったり、本来別の人に授与すべきだったというのはあるようだが。