3.OrX遺伝子の上流塩基配列+リポーター遺伝子+OrXの細工したCDS(start Met codonを除去したもの)をくっつけ動物個体に導入した。挿入場所は1、2と全く同じM71とM72の間のある点である。

  • (Serizawa et al.(2003)も,OrX遺伝子の上流塩基配列+OrXの細工したCDS(後半をdeletionしたりしたもの)+IRES+リポーター遺伝子をくっつけ動物個体に導入した実験を行っている)。

つまりどちらのconstructからも「外来OrX正常蛋白はできないが,外来OrXのmRNA配列はそれぞれほとんど(本実験),一部(せりざわ等)残っていて、リポーター蛋白が発現する細胞」を可視化するのである。
結果は、リポーターの発現がみられる嗅細胞が、広い領域にみられ,従ってnativeOrとして内在OrX以外の他のOrを発現するものが多く含まれると考えられる。
つまり正常なOrXタンパクがないと他のOrが共発現してしまうというわけである。
第二のプロモータ選択,初めての正常Orタンパクという解釈である。第一の選択プロモータ(transgene)からの転写は続くという解釈である。