2004-02-28から1日間の記事一覧

1.2.3の結果から、何らかの機構で最初選択されたOrの正常タンパク産物が他のOrの発現を完全に抑制する機構が考えられている。どうゆう機構かは不明だが、同じような機構は免疫において各preB細胞での抗体が1種類だけしか作られない機構で考えられているそうだ。Sykファミリーのチロシンキナーゼが関係するらしいがどんな機構であろうか?

この論文は私にとって非常に読みにくい。 また1の場合と全く同じtransgeneだが,Or(M71)とOr(M72)の間に挿入するのでなく,他の染色体領域に挿入した動物では嗅上皮の発現ゾーンは本来M4発現がみられるzoneIIに限定される。4ところが広い領域の糸球…

3.OrX遺伝子の上流塩基配列+リポーター遺伝子+OrXの細工したCDS(start Met codonを除去したもの)をくっつけ動物個体に導入した。挿入場所は1、2と全く同じM71とM72の間のある点である。

(Serizawa et al.(2003)も,OrX遺伝子の上流塩基配列+OrXの細工したCDS(後半をdeletionしたりしたもの)+IRES+リポーター遺伝子をくっつけ動物個体に導入した実験を行っている)。 つまりどちらのconstructからも「外来OrX正常蛋白はできないが,外…

2.OrX遺伝子の上流塩基配列+OrXのCDS+IRES+リポーター遺伝子をくっつけ動物個体に導入する(つまり外来OrX蛋白とリポーター蛋白の発現している細胞が可視化される)。挿入場所は1と全く同じM71とM72の間のある点。するとリポーターの発現は本来,内在OrX発現が見られる領域(ゾーンII)だけになる。つまりOrXの正常mRNA配列か正常タンパクが存在すると、他のOrが共発現しないように見えるというわけである。

(ここでOrX遺伝子の上流塩基配列+OrYのCDS+IRES+リポーター遺伝子をくっつけ動物個体に導入するとどうなるか興味があるが、、、)。IRES(Internal Rebosome Entry Site)とはOrX遺伝子の上流塩基配列のプロモーターにより転写開始されたmRNAにおいて…

1.ある嗅物質受容体OrX(この論文ではM4)遺伝子の上流塩基配列DNAと,その下流にあるOrXのCDSをリポーター遺伝子に置き換えたDNAをつなげたもの(transgene)を作製し,動物個体に導入する。染色体中の内在OrX領域とは違う染色体領域(Or(M71)とOr(M72)の間)に相同組換えにより挿入する。OrX(M4)上流塩基配列の発現調節機能により、このconstructからはリポーター蛋白が内在OrXと同じように転写翻訳され、OrXの発現している嗅細胞、その投射先の糸球体を可視化できると普通は

上記トランスジェニックマウス(ホモ接合)では、リポーターの発現がみられる嗅上皮のゾーンは,OrX(M4)発現のみられるゾーンIIとM71,M72の発現するゾーンIを含む広い領域である。すなわちnative Orとして内在OrX(M4)以外のOrを発現していると考えられる…

嗅覚 マウス 1嗅細胞1嗅物質受容体法則

元々頭が良くなく、不勉強なためかなかなか理解できない。 ここには多くの間違いをかいているかも。あとで修正するかもしれない。 Lewcok and Reed (2004)PNAS,101, 1069-1074を中心にSerizawa et al(2003)Science,302,2088−2094も少し考慮にいれて考え…