Eggan K, Baldwin K, Tackett M, Osborne J, Gogos J, Chess A, Axel R, Jaenisch R. :Mice cloned from olfactory sensory neurons.;Nature. 2004 Mar 4;428(6978):44-9. Epub 2004 Feb 15.がでたことを今日知った。以下に日本語解説記事がある。

http://www.nature.com/cgi-taf/DynaPage.taf?file=/nature/journal/v428/n6978/abs/nature02375_fs.html&dynoptions=doi1078906501
やっぱ、嗅物質受容体およびその発現機構では抗体のようなDNA組換えはない(ゲノムに不可逆な変更ない)ということか?さっそく読まねば。

  • ざっと読んだ(3/11)7つのORのin situで見た発現分布が普通のマウスと同じである。monoallelic(2つのアリルの片方発現)だから、その片方のアリルゲノムに不可逆な変更がもしあれば、あるOrに固定された嗅細胞が全体の半分あるだろうと考えられる。それが分散して存在するので、7つのORのin situで見た発現分布が普通のマウスと同じにみえるかもしれないということで、RT-PCRをやったところ、特定のOrが多く発現されているということはない結果が得られた。さらに、あるOrに固定された嗅細胞が全体の半分なら投射先の嗅球の糸球体も少数個に投射が限定されると予想されるがそうなっていない。ということで、嗅物質受容体およびその発現機構では抗体のようなDNA組換えはない(ゲノムに不可逆な変更ない)ということのようだ。